観戦ガイド
GUIDE
はじめに
『アイスホッケーの迫力と楽しさ。
魅力的な世界へようこそ!』
アイスホッケーは、そのスピードと力強さから「氷上の格闘技」とも言われています。実際に会場で観る試合は動画や映像とは全然違います。その迫力と楽しさをぜひ直接感じてみてください。
初めてアイスホッケーを観戦する方は、
「ルールが分からないんだけど…」や、「会場は寒いの?」、「応援の仕方が分からない…」など、様々な疑問があると思います。
そこで、初めての方に向けて観戦に役立つこのガイドを参考にして頂ければと思います。
また、ブログなどでアイスホッケーの楽しみ方や魅力も発信をしていきます。
氷上の熱い戦いを生で観戦して、アイスホッケーの楽しさと迫力を体験してください。

ルールが分からなくても大丈夫です
複雑なルールは覚えなくても大丈夫。
ゴールに点を多くいれたチームが勝利です。
反則は少し珍しいのもありますが、
何回か会場にて観戦いただくと
少しづつ分かってもきます。
簡単な基本ルールも下記に記載いたしますので、
さらに楽しんで頂ければと思います。
まずは気軽に試合を会場で体感ください。
服装はこちらを参考ください
アイスホッケー会場の室内温度は低めに設定されています。
観戦を快適に楽しむために会場の寒さ対策も大切です。
夏は涼しくて気持ちが良いのですが、長時間会場にいるとどうしても少し涼しく感じます。
カーディガンやひざ掛け、椅子のクッションを持参されるとより快適です。
冬は、コートやマフラー、冷え性な方は手袋やひざ掛け、クッションも会場に持参されると完璧です。
休憩時間には温かい飲み物もおすすめ。
会場で観戦されると楽しんでもらえること間違いなしのアイスホッケーの迫力。
少しでもこのガイドが役立てると嬉しいです。

応援について

試合の日などの詳しい情報はIJリーグのサイトや各チームのサイトを見てみてください。
チケットの販売も行われています。
お気に入りのチームを応援することで、気持ちも身体も温まりますし一体感も生まれます。
試合をより一層楽しんで観戦するために、チームロゴが入ったレプリカジャージや他の応援グッズを身につけると更に楽しさが増すと思います。
ぜひ、皆さんで応援して一緒に盛り上げてください。
観戦マナーについて
特別な注意点はありません。
他のスポーツと同様、選手やほかのお客様のご迷惑にならないようにお気をつけください。
試合中に笛類の楽器を吹くと、選手がレフリーのホイッスルと間違い競技進行を妨げる可能性があります。笛類の楽器の使用についてはご注意ください。
喫煙については各会場のルールに従ってください。

基本ルール
まずは、これだけ知っていればバッチリです。
氷上で戦うのは6人で、チームは22人から構成できます。
プレーが激しいため長時間動けないので選手は自由に交代ができます。
試合時間は、1ピリオド20分×3回。
ピリオドの間には約15分の休憩が基本です。
反則は、まずはこの2つだけ知っていれば大丈夫です。

アイシング
パック(円盤のボール)が、センターライン(真ん中の赤いライン)の手前から、誰にも触れずに相手のゴールラインを超えると反則となり、パックを打ったチーム側の陣地から再開されます。
※チームが無意味にパックを相手ゾーンに打ち込むことを防ぎ、試合の流れをスムーズに保つためのルールです。
オフサイド
オフサイドは、攻撃側の選手が相手のブルーライン(センターラインの次のライン)を先に越えることです。パックがそのラインを越える前に攻撃側の選手がそのエリアに入ると反則となります。
※攻撃側が公平にパックを扱い、ディフェンス側に不利な状況を作り出すのを防ぐためのルールです。
反則の種類
下記を行うとペナルティ(一時退場など)になります。
退場時間は、2分、5分、10分と内容によって異なります。
※反則をして一時退場になった時、「パワープレー(人数の多いチーム)」と、「キルプレー(人数の少ないチーム)」と呼びます。
キルプレー中に点を入れられると退場していた選手は戻れます。
ペナルティの種類はこんな感じです
(A)マイナー・ペナルティ= 2分間の退場。
(B)メジャー・ペナルティ= 5分間の退場。
(C)ミスコンダクト・ペナルティ= 10分間の退場。
(D)ゲーム・ミスコンダクト= 試合からの退場。
これらは上級者です。
余裕があったら覚えてください(覚えなくても試合は楽しめます)

(A)マイナー・ペナルティに該当
- スラッシング
- スティックで相手を叩く行為。
- トリッピング
- スティックや身体を使って相手を転倒させる行為。
- ホールディング
- 相手の動きを妨げるために、手やスティックで相手を掴む行為。
- フッキング
- スティックを相手に引っ掛けて動きを制限する行為。
- ハイ・スティッキング
- 肩より上にスティックを上げて相手に当てる行為。
- クロス・チェッキング
- スティックのシャフトを両手で持って相手を押し倒す行為。
(B)メジャー・ペナルティ
- ボーディング
- 相手を激しくボードにぶつける行為。
- エルボーイング
- 肘を使って相手に当てる行為。
- チャージング
- 相手に向かって助走をつけて激しくぶつかる行為。
(C)のミスコンダクト・ペナルティに該当
- インターフェアランス
- パックを持っていない選手の動きを妨害する行為。
(D)ゲーム・ミスコンダクト
- 特定の反則に対しての繰り返し行為または試合中の暴力行為など、より重大な反則がある場合に課されます。
アイスホッケー豆知識
アイスホッケー シュートの速さ
プロのアイスホッケー選手が放つシュートは非常に速く、時速160kmを超えることも珍しくありません。大リーガーの大谷翔平選手の平均球速が156km、最高球速が162km。ホッケー選手のシュートスピード、速すぎます。
イメージされたい方は、バッティングセンターの最速を体感し、さらにそれよりも数倍早いと思ってください。
ちなみに、北米の世界最高峰プロアイスホッケーリーグNHLでは、なんと約175kmが記録されています。
アイスホッケー パックの硬さ
パックはとても硬いゴムでできており、時速160㎞のシュートの衝撃にも耐えるほど頑丈です。車のタイヤや、野球の硬式ボールくらいの硬さを想像してもらえればいいと思います。当たったら普通に大けがですね。あの防具も納得です。
アイスホッケー 防具の重さ
「氷上の格闘技」と呼ばれるほど激しい接触もあるアイスホッケーの防具は重く、なんと全部で10㎏もあります。人の2歳くらいの子供の体重ほどです。
タイヤのように硬いパック、時速160kmを超えるシュートから身を守るのは簡単なことではないですね。そんな装備で試合をする選手の体力は想像以上です。
アイスホッケー 少しツウ(通)なワード
パワープレー
アイスホッケーでは、反則をすると一時的に選手が退場となります。そうなると各チームの選手数に差ができますが、この時に数が多いチームやその攻撃のことをパワープレーと呼びます。
パワープレー中は人数的に有利となり、得点の確率が上がります。
キルプレー
パワープレーとは逆で、選手が退場して人数的に不利になった状態をキルプレーと呼びます。
同時に2人までは退場の可能性があり、キルプレー中は数の有利でガンガン攻めてくる相手チームを少ない人数で防ぐことになります。ちなみに、氷上には6人の選手が出られ、通常1人はゴーリー(ゴールキーパー)になりますが、試合終盤になるとゴールキーパーを入れずに6人全員で攻撃(下記6人攻撃)をして点を取りに行く力強いプレーが見られることもあります。
6人攻撃 と エンプティゴール
試合時間が残り少なくなった時や、相手にリードを許したまま終盤を迎えた時、何としてもゴールを挙げたいときにはリスクを冒してでもゴーリー(GK=ゴールキーパー)を引き上げさせて攻撃に選手を投入します。これを「6人攻撃」と呼びます。
得点できるチャンスは広がりますが、ゴールが空いてしまうリスクもあります。
ゴールキーパーがいなくてゴールネットを遮るものが無くなることから「エンプティ・ネット (Empty Net)」とも呼びます。
数的優位を作って得点を狙いますが、ディレイド・ペナルティとは異なり相手にパックを奪われるとピンチです。ゴーリー不在で取られたゴールを「エンプティ・ゴール」と呼びます。